「光触媒蛍光灯を使用しています」だとか

新宿の電気店にて、「”光触媒蛍光灯”（ひかりしょくばい けいこうとう）を使用しています」という店内放送を聞いた。
光触媒は知っているが、蛍光灯に光触媒を使用しているとは知らなかった。

光触媒は消臭効果がある。空気清浄機みたいだ。
また付着した汚れを分解する効果もある。
つまり、室内空気の浄化と蛍光灯が汚れにくくなるのだろう。

光触媒は、酸化チタンと光の作用で有機物を分解するメカニズムだ。
光触媒は壁材や塗料、繊維などにも使われている。

以前、試験したときには、光触媒には紫外線吸収作用もあり、衣類に使えるのではないかという案も出た。ネライは、屋外活動での紫外線防止と衣類の色あせ防止、そして消臭だった。それなりに効果はある事がわかった。実用化のポイントは光触媒をむら無く付着させること、そして耐久性だった。水溶性の光触媒溶液だったので、洗濯すると繊維から光触媒の酸化チタンが脱落してしまう。また、光触媒の繊維への付着にむらができると、色あせ防止作用にバラツキが生じて、色ムラができてしまうことも問題だった。

カー用のマットを光触媒加工して、車内の消臭に役立つカーマットは商品化されたようだ。

銀座のママさんが、店でタバコのニオイが髪の毛に付くのを嫌って、光触媒を髪の毛にスプレーしたらタバコのニオイ消臭にならないかというニーズもあったが、それがどうなったのかは知らない。　　

光触媒はずいぶん前からあるスグレモノの技術なんだが、地味な存在なんだよね。